本と漫画と時々主婦

好きな本と漫画のことについて書きます。時々主婦っぽいことと本業(理学療法士)のことも書きます。

最後の最後まで胸にささるよ!「伝説のお母さん」

 こんばんは。

 本の漫画を愛する主婦、がみさんです。

 

 webで大人気となり、書籍化もドラマ化もしたこちらをオススメさせて頂きたいです。

 

伝説のお母さん

伝説のお母さん

  • 作者:かねもと
  • 発売日: 2018/07/13
  • メディア: コミック
 

 

「伝説のお母さん」です!

 私は好きすぎて電子書籍、紙媒体両方で持っています。

 

あらすじ

 魔王が復活してしまった世界で、伝説のパーティーが再結成し魔王の討伐に行くことに。メンバーの1人である魔法使いは一児の母となっており、子供の預け先がなく魔王を倒しに行けない!魔王を倒す前に「待機児童問題」にぶち当たっているのだった。

 

作者の思いから読んでください

 いきなりですが、作者のかねもとさんのあとがきから引用させてください。

なぜ子供を産んだ女性キャラが冒険に行けないのか(産前と同じ事ができないのか)と考えると、もちろん子供がいるからでしょう。

でも、父親のキャラクターは結構いて、「国には妻と子供がいる」なんてキャラ設定はあった気がします。

妻子を守るために!という理由でカッコよく戦って、父親は妻に子供を任せて世界を救う旅に出ていける。

それは違和感がなくて「お父さんは世界のために戦っているのよ」とか「まったくあの人は…」とか「男っていつもこうなのよね」という感想で終わり。

 

 ああ~現実世界もまさにそんな感じですうううと膝をつく30代主婦がわたくしです。

 作者のかねもとさんがTwitterで呟かれていたような気がするのですが、

母は旅立つ人を黙って待つかもしく死んでおり、旅立つ動機づけになっている」とありました。

 母だって前線に出たいですよ…。

 

魔法使いの葛藤に共感できる

 私たちは魔王を倒しには行けませんが、主人公の魔法使いの悩みと私たち親の悩みは一緒です。

 

・自分は母親なのだから、しっかりと子供を見なければならない。

・夫は仕事で疲れているのだから、自分がやらなくてはいけない。

・やっぱり自分が魔王を倒したい、旅に出たい。(働きたい)

 

 そんな葛藤を抱きながら働き方を模索している魔法使いに、物語の後半で彼女の夫がとんでもない台詞をぶつけます。

 

「なんで子供がいるだけでそんなに大変なんだよ!」

「こんなことになるくらいなら、子供なんていないほうが……」

 

 なんてこと言うんだ!と憤慨しながらも、自分にもブーメランで跳ね返ってきました。自分自身もほんの少し、ほんの少しだけよぎったことがある言葉だったからです。

 

親はみんな戦っている

「魔王が攻めてこなくたって、みんなこんなに戦っているんだ」

  

 主人公の魔法使いがお母さんなので、つい女性目線優位になってしまいますが、父も母も親は全員読んだほうがいいです。

 仲間の1人、伝説の勇者は「お父さん」ですが、家族のため最初からある決断をします。

 

 私も男で勇者の立場ならそうするだろうなっていう決断です。必見です!

 

 色んな立場の人間、色んな立場の親がいて、それぞれの事情で戦っています。

 親の大変さと、相反する充実感を余すところなく楽しめる1冊です。

 

 作者さんのあとがきに添えられた末文が素敵です。あとがきまでぜひ読んで頂きたいです。

 

 ここまで読んで頂き、ありがとうございました!