おつかれさまです。
本と漫画を愛する主婦、がみさんです。
子連れ自粛生活のお供に映画が大活躍しています。最近は店舗まで行かなくても、ネットでレンタル出来るのでありがたいですよね。
そんな中、毎回観る度に泣いてしまう
「それいけアンパンマン かがやけ!クルンといのちの星」について書きます。
ネタバレはしない主義ですが、今回はどうしてもネタバレしないと書けない内容なのでご注意ください!
あらすじ
年に1度の星祭りの準備で町は大忙し。ところが、ある夜から黒い星が沢山落ちてきて木や草が枯れてしまうようになります。
「いのちの星」のふるさとに異変が起こったことに違いない。アンパンマンたちは原因を突き止めるため宇宙へ出発します。
「何のために生まれて 何をして生きるのか」
この映画ではこのテーマを子供向けに、それでも決して軽くなく扱っています。
作中でゲストキャラ、クルンちゃんが「生きる目的」について問う場面があります。
アンパンマンは「誰かの笑顔のため、みんなを守るため」
バイキンマンは「アンパンマンを倒すため」
作中でジャムおじさんが言う台詞が深いです。
生まれてきた命はすべて、どんな小さな命でもきっと何か役目をもって
生まれてきたんだと思う。それがなんなのか気がつくことができたなら、それはとっても幸せなことなんじゃないかなぁ。』
バイキンマンの存在
バイキンマンはアンパンマンを倒すために日々トレーニングや発明を繰り返しています。
作中で、アンパンマン、バイキンマン、クルンちゃんが3人取り残される場面があります。
空腹でクルンちゃん、バイキンマンのお腹が鳴ります。
アンパンマンは躊躇いなく、顔を取って差し出します。もちろん、バイキンマンにも。
バイキンマンの葛藤が見てとれます。
アンパンマンを倒すために生まれてきて、
アンパンマンを倒すために発明して考えて、
そんな自分がいま、アンパンマンから施しを受けようとらしている。
空腹、プライド、空腹、プライド……。
バイキンマン、プライドをとります。
「俺様はバイキンマンなんだ!」
空腹は関係ありません。「バイキンマンだから」食べないのです。アンパンマンを倒すため………その存在意義を曲げないために食べない選択をするのです。
そして後半、アンパンマンがピンチになったとき…。なんとバイキンマンもアンパンマンを助けようと頑張るのです。
アンパンマンを倒すのは俺様なんだ!
自分の存在意義をかけて、バイキンマンも闘うのです。泣かせる…!
アンパンマンが強い理由
後半、アンパンマンたちがピンチに陥っているまさにその時、街もピンチになっています。避難誘導するミミ先生たち。
しかし膝をついた街の人々は口々に言います。
私たちはアンパンマンとは違う。
アンパンマンのように強くはない。
アンパンマンのように強くない。みんなそうです。私たちもそうです。空も飛べないし、優しくなれないし、アンパンチも出せない。
そんな時、アンパンマンの言葉が回想で流れます。
みんなが喜んでくれるから。
みんなの笑顔で僕は強くなれるんだ。
自分たちの存在がアンパンマンに力を与えている。自分たちがアンパンマンの生きる理由なんだ。
そこに気づいた時、街の人達は再び立ち上がります。この辺は本当に涙腺決壊するのでハンカチ必須です。
まとめ
何のために生まれてくるか。
とても難しいテーマをアンパンマンに放り込んできていますが、説教くさくないのがすばらしいです。
大人も子供も楽しめる映画なので、ぜひ観て頂きたいです。アンパンマンの映画は60分で終わるのでさらっと観られます。大人はハンカチをご準備くださいね。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!